硬派の宿命・野望篇

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喧噪の中で想う

週末はカメラを片手に満開の桜を眺め歩く。

思えば20代の頃は花や自然の風景などにまったく興味がなかった。
自分の内面にしか関心が向いてなかったのだ。「風流なんぞ糞食らえ」なんて思っていた。

そんな私でも、ただひたすら酔うために飲むのではなく、段々と酒の味が実感出来るようになり、それと共につまむ肴の旨さもわかるようになった時期にぴったりと重なる様に、自分を取り巻いている自然の美しさやうつろいが心に滲み入るようになってきた。

L1010145.jpg

でも、特定の一本の桜の下に御座を敷き、大勢の輪の中で酒を呑みながら花見をするのは、未だにあまり好きではない(付き合いでそういう席に赴くことはあるが)。

集団を離れ、決して一カ所に留まらず、まだ見ぬ様々な花々や樹々を求め、一人彷徨い歩いていたい。
常に単独な行動者かつ、冷静な客観性を持った観察者たらんとすること。この方が性に合っているのだ。

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