硬派の宿命・野望篇

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鍛錬とリアリズム

30も半ばを越えると、生まれ持った器量や運気だけでは物事を凌げなくなってゆくものだ。
以降、常に己に後天的な技能を根付け自覚的に研鑽するという「運動」がなければ到底やっていけない。
天分を持ちながらもそれを怠り、終息していった者たちが周囲にどれほど居ただろうか。冷徹な現実だが仕方あるまい(彼らも何処かでまた違ったかたちの花を咲かせてくれていればいいのだが...)。

私もここ暫くはサボり気味で、過去の貯金だけで様々な事象を乗り越えてきたように思う。貯金を使い果たす前に各部にブラッシュアップを施し、さらに新たな技術(わざ)も身に就けねばならないだろう。
最早、自分の「足りなさ」や「だらしなさ」を看板に世渡り出来るような年齢や時代ではないのだから。
こうした赤裸々な自分のマイナス要因を臆面もなく公の場でご開帳することが「リアルさ」だと思ったら大間違いである。

大藪ヒーローにしても、白土三平の忍者物マンガにしても、『ロッキー』シリーズにしても、主人公が自身の行く手を阻む困難を乗り越える段取りとして必ずトレーニング・シーンが丹念に描写されていた。
自己変革しなければ状況はぴくりとも動かない。内なる「敵」に超克せずして眼前の「敵」に打ち勝てるわけがあるまい。これを呑み込むことが本当のリアリズムである。そこには神風のごとき偶発的な要素や、ご都合主義的ファンタジーの介入する余地は皆無だ。

以上が敢えて今後の自分に課した「負荷」である。我ながらお手並み拝見といったところだ。

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