硬派の宿命・野望篇

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なんやかんやで

連日の「MySpace From JP.」と『TINA』の怒濤の作品発表ラッシュを経て、少し落ち着いております(無論、今後の展開もあれこれ思案してます)。

これまでどこかで記した記憶がありますけど、私の場合は作品を完成させた時点では「達成感」とか「充足感」というものはまったく感じないんです。
私の身体から離陸した作品が一人歩きし、世間にどのように伝播していくか、という点に興味があり、またその成り行きを見届けるのが楽しくて仕方がないのです。いつもこの繰り返し。

昔、抽象画を描いて定期的に個展をやってた頃は、こういう意識がなかった。
とにかく体内から湧き出てくる「何か」を無理矢理形にし提示する、ということだけを目的にしていた。すべての成り行きを「感性」とか「感覚」に委ねていたのだ。自意識ばかりが肥大して、外界との関わりは二の次だった。それは「創作」と呼ぶよりも「排泄」に近い行為だったかも知れない。

でもある時、その湧き出るべき「何か」がぴたっとなくなった。
おそらく私には「何かを表現したい」「自分はかくあるべき」という意識や責務感のみが先行して、内面から自然に発せられるような力が元々希薄だったのだと確信した。

以降、私はアプローチを変えました。
乾いた雑巾をいくら絞っても水は出てこない。ならばたっぷり水の張られたバケツなり風呂桶に放り込んで水を滲み込ませ、ひたひたにすればいいじゃないか...と。

で、今は雑巾を絞り切ってしまった状態。これから再び「外界」という荒海で塩辛い海水をたっぷりと吸い込んできます。

明日から8月かー。
今年の夏はちっとも夏らしくないな。もっとしっかりしろよ、夏。

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TINA@新宿TOWER RECORDS

以前にも告知しましたが、本日29日より ircle(アークル)のミニアルバム『TINA』がタワーレコードで先行発売されました。

ということで、早速最寄りの新宿南口タワーレコードへ。

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店内には特設コーナーが。こんなに大きなパネルまで設置されてます。
自分の描いたイラストがこのように大々的に商品展開されている状況は実に嬉しいですね。職業画家冥利に尽きます。

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どーんと、棚中『TINA』だらけ。さすが新宿店ならではのストック量。

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しっかり新宿タワーのスタッフの方から許可を頂き撮影させて貰いました。ご協力ありがとうございました。
お礼の気持ちとばかりに1枚購入。特典としてステッカーが付いてます。

尚、正式な全国発売は8月5日から。宜しくお願い致します。


届きました。

「MySpace From JP.」到着&確認しました。

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やはり見開き2ページ丸々は迫力がありますね。
プロフもしっかり載っております。編集のMさん、ありがとうございました。

本誌をご覧になって「泰山/TAIZAN」に興味を持たれた方はお気軽にご連絡&マイスペやmixi(最近再開しました)でのコンタクト、宜しくお願いします。

・TAIZAN-DO (MySpace)
・泰山/TAIZAN (mixi)

MySpace From JP.

告知です。

7月25日(土) 発売の雑誌「MySpace From JP.」に拙作品が掲載されいます。

これは「on View From JP.」という、マイスペースを活用しているクリエーターの作品を毎号紹介する企画で、このような場で「我が儘な自作」を発表出来る機会を設けて下さった関係各位には大変感謝しております。

ということで、今回は「夏」をテーマに新作を描き下ろしました。
見開き2ページ分どーんと掲載されてますので、是非お手に取ってご覧下さいませ。 お求めは全国の書店、HMV、TSUTAYA、コンビニにて。

宜しくお願い致します。

MySpace From JP.

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'09 Summer

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改めまして、暑中お見舞い申し上げます。

泰山堂/TAIZAN-DO

(この作品の制作の経緯は前回の記事にて)
http://hookert.blog57.fc2.com/blog-entry-86.html

親父からの仕事依頼

5月下旬から矢継ぎ早に続いた作業も終わり、お蔭様でこの三連休はようやく世間並みに休養を摂ることが出来ました。

最終日は夕刻から近所にある居酒屋メニューの豊富な蕎麦屋にて、久々に両親と家人と4人で酒を...と言いたいところですが、この1ヶ月半ほとんどアルコールを入れてなかったので、すっかり酒に対する耐性が低下してしまい、土曜の夜に渋谷で "吾妻光良&ザ・スウィンギン・バッパーズ" を観ている時もコップ1杯のビールを飲んだだけでヘナヘナになってしまう始末。

ウチの家族は大酒飲みばかりなので、今の状態でそれに付き合っていたら大変なことになる...ということで「鋼鉄の意志」でもってノンアルコールビールでこの時間を乗り切る(それでも親父から日本酒を一口、お袋から「手伝って」と生ビールをジョッキ半杯を貰いましたが)。まあ、料理が美味かったからどうにかツライ思いをしなくても済んだ格好。

酒宴はともかく。この夜はクライアントに納品する時間でもあった。
そう、クライアントは親父。先の怒濤の連続仕事の中のひとつは親父から依頼された作品制作でした。

実は親父が今年の秋で完全に職務から撤退することに。
定年をとっくに過ぎても有り難いことに方々から声を掛けて頂き、以降もこれまで相談役等の役職で様々な企業に関わらせて貰っていた模様。
戦後の高度経済成長期を駆け抜けてきた退役軍人としては、定年後もこの上なく充実した時間を過ごしてきたと言えるでしょう。

そんな親父から依頼があったのが春先。
まず、2年前の夏に私が開催した個展に出品したある作品を買いたいとの打診が。そこで理由を聞くと「仕事で世話になった人に贈りたい」とのこと。

そこで私は考えた。
「そんな過去の作品を差し上げるのは先方に失礼だし俺も気乗りしない。なら親父が改めて俺に作品制作を注文してくれ。その人の為に新作を描き下ろすから。所謂『受注生産』というやつだな。同じ料金でやるよ」と返しました。

すると親父は「お前がそうしたいなら勝手にしてくれ。しかしお前は馬鹿だ。ラクして稼げる話をテメエからフイにしやがって...」と呆れてました。
私のやり方は、ずっと欧米型合理主義に乗っ取って世渡りしてきた親父にとっては理解し難い行為だったのかも知れません。
何れにせよ、親父から仕事の依頼を受けるなんて経験はこれが始めてのこと。果たしてどんな結果になるやら。


...再び蕎麦屋の座敷にて。

完成し額装した作品は万一の事故を考慮して自宅に置いてきてしまったので、親父にはとりあえずA4サイズでプリントアウトしたサンプルを渡す。
まずそれを一見した反応。

「ふーん」

随分有り難みのねえ反応だなあ。これだから芸術を解せぬ朴念仁はよう...などと思いながら料理を平らげてゆく。
酒とつまみと会話が進み、時折間が空くと、親父がやおら傍らに置いたサンプルに手を延ばしチラリチラリと眺めている。店内ではそんな行動が以降何度も頻発していた。

酒宴が終わり、店から自宅までの数分を歩き、一旦部屋に戻って梱包してある作品を取りに行く。その間、両親はマンションのエントランスで待っていた。

ナイロンのキャリングケースに入った額を持って階下に降りると、エントランスのソファでまたしてもサンプルを眺めている親父の後ろ姿がガラス越しに映っている。今度は店内とは違い、じっくりと見入っている様子だった。

その姿を一瞥して私は「少しは気に入って貰えたのかも知れないな」と安堵した。

芸能界に於けるロック的受け身

80年代半ば頃にPANTAが、その頃台頭してきたブルーハーツらを指して「俺らがせっせと開拓したけもの道を、あいつらは綺麗に舗装された後にやってきてAT車で走っているようなもの」なんて言ってたっけ...。

今はすっかり整備され確立されたものとなっている「日本のロックシーン」というジャンルだが、80年代はまだ「芸能界」に収束されてしまうものの一部で、歌謡曲、演歌、ニューミュージックなどとゴッチャに扱われていた。
当時の彼らが、どれほどライブハウスで観客を動員し、アンダーグラウンドシーンで大きな顔をしてようとも(そこから出て行く気のない者にとってこれらは関係のない話だが)一旦テレビ局のスタジオに入れば、スタッフ、共演者、そして興味のないお茶の間の視聴者からは単なる「新参者」扱いをされたのだった。何しろ情報が少なかったのだから仕方がない。

「夜ヒット」に出演する歌手は、まず誰もが番組冒頭の「歌唱リレー」に参加しなけらばならない。これは出演者の義務であり通過儀礼でもあった。これを敢行してようやく彼らはお茶の間からいっぱしの「芸能人」として認知されるのである。全国放送の電波に自身の演奏を乗せる代償として、不本意ながらも恥をかかねばならなかった(中にはまったく抵抗のない「利口」な者もいたが)。司会者とのくだらないやり取りもしかりである。

そして、其処で彼らがどんな立ち振る舞いを示すか、芸能界どっぷりの連中とは違ったどんな緊張感を表出させるかが、私にとっては見所だった。
何故ならば、その一点が彼らにとって、他者との差別化と自身のアイディンティティ、そして崇高なるオノレの美学を同時に示すもっともわかりやすい瞬間だったからだ。

当時の彼らは確実に「何か」に抵抗し闘っていた。そんな時代があった。





The Street Sliders in HIT STUDIO
http://www.youtube.com/watch?v=eEbqxcjhmlI








男性度検定(基本編)

<設問>
以下のビデオ群に流れる音楽を聴いて、果たしてあなたの魂は何度燃え上がったでしょうか?

その1


その2


その3


その4


その5


<採点>
5つ全部・・・貴殿は健全なる男性です。
3~4つ・・・惜しい、実に惜しい。
1~2つ・・・貴殿には"何か"が確実に足りない。
0・・・「別」の生き方を模索しなさい。「まあ、頑張って」(大仁田を軽くあしらった時の猪木風に)

気が向いたら続編を用意します。

Rock & Roll Gypsieの轍

大好きなギタリストのひとり、ジェシ・エド・デイヴィス(Jesse Ed Davis)。リンクしている映像すべての向かって左側のオカッパ頭の人。

インディアンの血を引く彼は、スタイル的にはスティーヴ・クロッパーをアグレッシヴにし、エグ味を過剰にしたようなバッキングプレイ。やはり同じく私の好きなロビー・ロバートソンに通ずる狂気を内包した無骨さとでも呼べばいいだろうか(共通するのは全員テレキャスター使いであること)。とにかく縦横無尽のリズム感に圧倒される。

有名な彼の演奏としては、あのジョン・レノンの「Stand by Me」のスライドによるソロがある。まさに「脇に回ってもよし、語らせてもよし」の優秀なプレイヤーだった。70年代の「スワンプ・ロック」の立役者と言っても過言ではない存在である。

晩年はドラッグ中毒で苦しみ、88年にそのドラッグによって命を落とす。
享年43歳。

私が彼の存在を知ったのは、90年代に入って「スワンプ・ロック」が再評価され始めてからだった。もう少しだけ彼が生きながらえることが出来たならば、その潮流に乗じて再び脚光を浴びる日が来ていたかも知れない...まあ、そんな"If"を語っても虚しいだけだが。







知行合一

以前、当ブログでコメントを受け付けていた頃によく投稿して下さっていたlunaleclipse氏が、この度ブログを立ち上げられました。

「rascal2009の日記」

lunaleclipse氏とは旧ブログ "泰山堂通信『硬派の宿命』" 上にて、まず「UWF」、そして豊浦志朗時代の船戸与一が定義した「硬派」という二つのキーワードで繋がったのがそもそもの始まりで、そこからハードボイルド論やプロレス・格闘技などの話題へと発展していきました。

現在、氏とは直接の面識はまったくありませんが、情熱と理性が常にバランスよく保たれているその熱き文章を拝見し、コメント欄でのやり取りを続けて、「100%御自身の手によって支配された世界を読んでみたい」と思っていた矢先に、今回のブログ開設のご報告を頂いた次第です。

僭越ながら、改めてこの場にてエールをお送りするつもりで、lunaleclipse氏の文章を「rascal2009の日記」から引用させて貰います。

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夢枕獏は書いた。「やればできるということと、実際にやったということはまったく違うことだ」

知行合一という言葉がある。実際に行うことができて、それで初めて本当に知ったと言える、ということだ。

目的はある。理由もある。しかしそれに寄りかかってはいない。依存していない。純粋な行動。目的や理由のための行動であると同時に、行動のための目的であり理由である。

2009-07-12「私的・船戸与一論 その四」より抜粋)


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他人の軒先に第三者として押し掛けるのではなく、また、閉鎖的なSNS空間で内弁慶になるのでもなく、敢えて「自分の城」から遠くへ発信すること決意された氏のブログの今後の展開を期待しております。

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