硬派の宿命・野望篇

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「ひとつ星」の相応しさ

ネット通販で赤いスウェードの"ワンスター"を購入した。70年代物の復刻版らしいが、人気がないカラーなのか、かなり安く叩き売られていた。

L1010812.jpg

定番の黒+白星のタイプをここ10年ほど履いていたのだが、ソールのカカト部分がすっかり摩耗して穴があいてしまったので(写真向かって右上を参照)昨年同じものをスペアとして購入したばかりだった。
しかし、こちらもたった1年でほどなく左足のソールが削れ始めてしまった。私の歩き方は相当クセがあるらしいのか、何時も左足のソールの方から段々と減ってしまうのである。しかもコンバースのソールのゴムは異常なほど早く摩耗する(愛用されている方ならご理解頂けるだろう)。

そこで急遽3足目を投入した。赤を選んだ理由は、好みであり自分に似合うと思っているカラーだからだ(所有しているギターも2本が赤)。
勢い、10年間履き古したやつもリペアに出して改めて最前線へ復帰させようと企んでいる。新しいものを得ると、改めて古いものまで大事にしようという気分になるのは何故だろう。

自論として、同じコンバースでもキャンバス製のオーソドックスな"オールスター"は若者たちのものだというイメージがある。清貧の美学とでも言うか、そのシンプルさからは青春の香りが立ち昇っている。
だから30歳を過ぎて「贅沢」や「快楽」をひと通り知り、薄汚れてしまった大人が履く資格のないスニーカーだ、という思いがある。だが、レザーをふんだんに使った"ワンスター"には、また違った魅力があるのは確かだ。

こんないい加減なようでいて強固な理由で、私は"ワンスター"を選ぶ。最早私にとっての"オールスター"な時代は遥か遠くに過ぎ去ってしまった。

そういえば高校時代に履きつぶしたハイカットの"オールスター"がまだ実家にある筈だ。洗濯を繰り返し、黒がすっかりグレーになってしまった一足。
今度帰省したら(と言っても現在の住居から1時間も掛からないが)改めて自分の「青春の残骸」を確認してみようか。

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