硬派の宿命・野望篇

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The Chang

90年代半ば頃によく観に行っていたバンド。「ざ、ちゃん」と読みます。

http://www.music.ne.jp/~changfans/

まるで70年代のソウル・ミュージックが息を吹き返したかのようなソフィスティケートされたサウンドと、それと裏腹に気の抜けたビールのように頼りなくも(失礼、これは良い意味で解釈して頂きたい)飄々としたヴォーカルが魅力。メンバーの多くが自分と同世代ということもあり、その時代の「今日的空虚感」が歌詞の端々から妙にじんわりと伝わってきて大好きでした。

我々はすでに、圧倒的な存在である先人や他者からの影響(呪縛)を受けなければ、何も生み出すことが出来ないのではないか...喧噪の80年代を越え、そんな諦念や生まれながらの疲労感を共有した世代。
そういう意味ではまさに90年代は70年代の再評価期だったのかも知れません。

当時の仕事の出張先だったM県の山奥にあるダム現場に向かう細く曲がりくねった山道を、彼らのライブを隠し録りしたカセットテープ(まだメジャーデビューする前だったので音源がなかった)を流しながらレンタカーで飛ばしていた頃の遠い記憶が甦ります。

しかし、なぜ今になってこの曲を思い出したのか。
それは外から壁を伝わって「ぱらりぱらり」と漏れ聞こえてきている真夜中の雨音のせいか。

ええ、なんせ大雨の山道での運転は視界が悪く危険だったもので...まるで当時の自分の存在のように。



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