硬派の宿命・野望篇

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星屑少女たちの伝説 #1

某マイミクさんのmixi日記を読んで、ちょっと思考を羽ばたかせてみました。

私のお袋は少女時代にアメリカ占領下の「ギブミーチョコレート」的な戦後民主主義の恩恵を諸に受けた世代であり、脱・日本的な欧米文化への憧れは相当強かったのだろうと、今は息子の私でも容易に理解出来る。

そんなお袋は私の少年時代、彼女が過去に夢中になった自分とほぼ同世代のスター、美空ひばり、江利チエミ、雪村いづみ、の「三人娘」について語る時、まず筆頭に雪村いづみの名前を挙げていた。
欧米のジャズ音楽をリアルタイムで咀嚼し、見てくれのスタイルもセンスも良く、それまでの日本の芸能人イメージとは一線を画した華やかなスター性を見に纏った雪村は彼女の羨望の対象だったという。

その次が江利。歌手や女優としての実力では彼女のことを最も評価していたと言えるだろう。しかし洋楽のカヴァー時の発音がいただけない、とも(お袋はミッション系の学校に通ってたから多感な頃より外国人との接触が多く、こと外国語の発音にはうるさかったのだ)。
また、結婚して早々と一線を退いた雪村と違い、晩年はドサ廻りにまで転落した江利に対してはあまりいい印象を持ってなかったようである(その最期の状況も含めて)。

そしてお袋が最も評価していなかったのがあろうことに、ひばりなのだ。
アメリカナイズされたスマート生活に傾倒する当時の少女にとって、様々な音楽ジャンルの垣根などお構いなしに呑み込んで自分のものにしてしまうひばりの強引なアクの強い性質は受け入れることが出来なかったようだ。

彼女にとってひばりは優れたアーティストである以上に、土着的な匂いが身体の隅々にまで染み付いた旧いタイプの芸能人だった。ひばりを見ていると、幼少時に体験した彼女にとっての土着的な「古い日本」を思い出し、そこへ引き戻されるような思いだったのかも知れない...なんて、当時を知らない私は浅はかながら想像してしまう。

<続く>

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