硬派の宿命・野望篇

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星屑少女たちの伝説 #2

<前回からの続き>

星屑少女たちの伝説 #1

幼少時代より母親の嗜好に影響を受けたわけではないが、少なくとも私が物心ついた少年期、ひばりはすでに「過去の人」という印象が強かった。

肉親のスキャンダルや民放放送局との確執といった本業以外での話題で騒がれるなど、あまりに大物過ぎる故に1アーティストとしての実体を冷静にあれこれ判断するような対象ではなかったと思っている(これは勝新にも言える)。「身に纏ったものが巨大過ぎて実体の見えない生ける伝説」或は逆に「名前は知ってるけどあまりに遠過ぎてなんだかよくわからない人」というか。

たとえばこんなエピソードを耳にしたことがある。
民放の番組で、当時「たのきんトリオ」で人気絶頂だったマッチさんがひばりと共演した際、おそらく彼女についての知識等まったく持たぬ彼がリハーサルでひばりの唄を聴いた後に「おばさん!歌うまいね!」と言い放ったとか...。真偽はわからないが、80年代初頭に10代だった者たちにとって、同時代人としてのひばりに関する意識なんてこの程度だったのかも知れない。

だから後に、大きな話題となった88年の東京ドーム公演、そして翌年の逝去によって彼女に対する再評価が急激に高まり、それまで見向きもしなかった周囲の同世代の者たちが口々に「ひばりってやっぱりスゴイよね!」なんて右習えで突然言い出し始めた状況には正直「コイツら影響され易いな~」というムシの良さしか感じなかった。

そんな状況を軽蔑し、冷静にひばりに対して一定の評価を維持し続けてたつもりの自分だったが、90年代の初頭に考えが変わった。

金曜の深夜、バイトが終わり職場の社員たちと毎週のように酒を飲んで帰宅しテレビを点ける。
「タモリ倶楽部」が終わりチャンネルを変えると「北野ファンクラブ」が始まる。この週末の酒の入った状態でのこれら"くらぶ"流れの番組観賞が、実に一週間の終わりを感じられ開放感に浸れる大好きな時間だった。

その「北野ファンクラブ」のオープニングで毎回流れるのが、ひばりによるスタンダード「Stardust」のカヴァーのサビ部分。
これがたまらなかった。震えた。バイトに疲れ乾いた砂漠のようになった心にじんわりと滲みた。やっぱりひばりって凄いシンガーだったんだな、と心底実感した。

余計な予備知識や思惑などと関係なく、その声がダイレクトに胸に突き刺さってくる...音楽をとはこういうものだろう。

ところで現在お袋は、ひばりのことを一体どう思っているのか。今度会った時に聞いてみようと思う。



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