硬派の宿命・野望篇

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鍛錬とリアリズム

30も半ばを越えると、生まれ持った器量や運気だけでは物事を凌げなくなってゆくものだ。
以降、常に己に後天的な技能を根付け自覚的に研鑽するという「運動」がなければ到底やっていけない。
天分を持ちながらもそれを怠り、終息していった者たちが周囲にどれほど居ただろうか。冷徹な現実だが仕方あるまい(彼らも何処かでまた違ったかたちの花を咲かせてくれていればいいのだが...)。

私もここ暫くはサボり気味で、過去の貯金だけで様々な事象を乗り越えてきたように思う。貯金を使い果たす前に各部にブラッシュアップを施し、さらに新たな技術(わざ)も身に就けねばならないだろう。
最早、自分の「足りなさ」や「だらしなさ」を看板に世渡り出来るような年齢や時代ではないのだから。
こうした赤裸々な自分のマイナス要因を臆面もなく公の場でご開帳することが「リアルさ」だと思ったら大間違いである。

大藪ヒーローにしても、白土三平の忍者物マンガにしても、『ロッキー』シリーズにしても、主人公が自身の行く手を阻む困難を乗り越える段取りとして必ずトレーニング・シーンが丹念に描写されていた。
自己変革しなければ状況はぴくりとも動かない。内なる「敵」に超克せずして眼前の「敵」に打ち勝てるわけがあるまい。これを呑み込むことが本当のリアリズムである。そこには神風のごとき偶発的な要素や、ご都合主義的ファンタジーの介入する余地は皆無だ。

以上が敢えて今後の自分に課した「負荷」である。我ながらお手並み拝見といったところだ。

■ コメント

知行合一

こんばんは。
柳生宗矩の言葉に「刀剣短くば一歩進みて長くすべし」というものがあります。これを実践するためにどれほどの鍛錬が必要かは言うまでもありません。

しみじみ思います。本当の勉強は学校を卒業してからするものなんですね。しかも他人から強制されながらではなく。

実行できて初めて本当に理解したことになる。知れば知る程自分の無知を知ることになる。ゴールは無いのかもしれません。

『硬派と宿命』に収録されている「ひからびた無頼の伝説」と、『銃撃の宴』(徳間文庫)所収の「老いぼれ殺し」を読み比べるのも、愛読者の楽しみですね。

Re: 知行合一

lunaleclipseさん>

「勇気は技術だ。自己のテクニックに対する自信だ」

これは先月まで当ブログのタイトル下に表示していた『汚れた英雄』からの引用ですが、
以前、大藪春彦評論でも名高い平岡正明氏が北野晶夫のキャラクター造形を指して
「主人公にきちんと町道場で格闘技を習得させる過程に説得力がある」というような
ニュアンスの発言をしていました。平岡氏自身も極真門下で鍛錬を積んだ有段者であり、
我流の鍛錬では決して強くはなれないということを身を持って知っていたのでしょう。
ヒーローは一日にして成らず、という大藪流のリアリズムですね。

私も船戸作品に登場する「訳あり」の老人たちが好きです。『虹の谷の五月』の主人公
トシオの、元抗日ゲリラだった祖父の誇り高き死に様は実に潔く美しかったです。

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