硬派の宿命・野望篇

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ツイン・ギター考

ツイン・ギターとは互いの「間合い」と「呼吸」が肝心なのだ、と教えてくれた曲。
両者があらかじめ決めてあることを単純に平行線で淡々と繰り返していては意味がない。どちらかが技量的に突出しているというのもあまり面白くない(タイプの違いは別として)。
明確に役割分担した上でのジャムセッション的偶発性と、そこに対応する瞬間的な「呼応」がなければ、それは単なるお稽古事の延長である。



そういえば学生の頃、この曲の入ったライブアルバムを聴いていたら、
「リズムパートのギターは絶対にクロッパーが弾いている!」と言って譲らない男がいた。
この映像を観れば、それが1/2の確率で的外れな見解であったことが彼にもわかるだろう。

これは「クロッパー=カッティング」というステレオタイプな固定観念によるイージーな誤解である。
素直に耳を澄ませて聴けば、単音フレーズの野太いサウンドがあのクロッパーのテレキャスターによって奏でられていることが容易に理解出来る。

この曲を支配しているのはマット・マーフィーのリズムギターであり(無論、ダック・ダンのベースもだが)ES-335を使用したカッティングはフェンダー系のサウンドとはまったく異質なギラつきがあるのが特徴だ。そこにクロッパーの無骨なトゥワンギーさが重なるイントロと間奏の緊張感がたまらない。

...御託はともあれ、理屈等抜きで格好良い曲なので是非ご一聴のほどを。

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